hashibiro1226の日記

日々の学びや気づきを垂れ流すブログです。

ただただ日々の学びや気づきをはきだしてます。

県内人気No1のそば屋

久しぶりに地元福島に帰りました!

僕はそばがすごく好きなんですが、地元で大好きなそば屋があります。

 

わき水というそば屋。

 

ぜひ、福島に来た際は寄ってみて下さい。

僕は初めて行ったとき、うますぎてそばの価値観がひっくり返りました。笑

 

ところが、2020年で店を閉めてしまうという噂を聞きました。

 

店に行き、そばを注文し、料理が運ばれてくると

いつものように店主自ら、ひとつひとつ丁寧に食べ方を説明してくれます。

 

そこで店主に

「店閉めちゃうんですか?」と尋ねました。

すると、

「そのつもりでいろいろ進めてたんですけどね・・・」

といって一度席を離れる店主。

 

全部食べ終わり、お客さんがみんな帰った後、ゆっくりいろんな話をしてくれました。

 

「もう高齢だし、体力ももたないから本当に閉めようと2年前から決めてたんです」

とのこと。

 

でも店主はこう続けました。

「でも、お客さんが許してくれないんですよ。仕方ないからもう少しだけ続けることにしました。」

 

頭をかきながら話す店主の顔はとても嬉しそうな表情でした。

 

「60歳から始めたそば屋も気づけばもう18年で、もういいんじゃないかと思う」

と続けます。

 

僕もこの店が無くなったら困ります!!と言いました。

後継ぎもいないそうです。

 

「こんな店、継いでもやっていけませんよ!」

と店主は言います。

県内No1の店ですよ??儲からないわけないのに。

 

でも聞いて納得しました。

 

18年間、何一つメニューも値段を変えずに来たこの店。

年金があるからできるんです。と。

 

つまり、自分は年金で生活をする。

そば屋は儲けのためじゃなく、純粋にお客さんに喜んでもらうこと、

本当にそれだけのためにやってきたんだと知りました。

 

「うちはそば粉だけじゃなく、塩やつゆ、挽き方まですべてにこだわってきました。

それをこんな値段のままでやっていったら生活なんかできませんよ」

 

儲けのためじゃなく、そばを食べて喜ぶお客さんの顔が見たくてここまでやってきた店。

だからこそ、県内で1番人気の店なんですね。

 

でもね、他のそば屋の店主からはこう言われるらしいです。

 

わき水さんはいいよな、年金もらいながらできるんだから。」

 

わき水は年金をもらってるから、もうからなくてもやっていけるでしょ?

うちは本業だからそうはいかない。

値段を上げたり、原価を下げたりしなきゃいけない。

わき水はずるい、と。

 

 

これって、本当にそうなんですかね?

そんな考えの人が年金生活になったとき、儲けを削ってこだわりぬいてできますかね?

 

「自分は〇〇だからできなかった。」

 

「~さんは〇〇だからできたんだ」

 

これ、すべて自分が努力してこなかったことを何かのせいにする言い訳です。

〇〇にあてはまる唯一の言葉は「努力」だけだと思います。

 

自分が成功するかどうかを決めるのは環境でも、家庭でも、生まれでも、お金でもない。すべて自分の行動だけ。

 

 

帰り際、店先まで見送ってくれた店主。

古びた暖簾をしまいながら話してくれました。

 

「これね、僕が作ったんですよ」

 

暖簾の文字も、暖簾の布地も、すべて自分で仕入れて自分で書いて作ったんです。

 

それだけじゃない。

その下にある木彫りの看板も、すべて自分で作ったもの。

 

「だってね、こんなの買ったら高いですから。そんなの買うお金ありません。」

と言いながら店主は笑いました。

 

お金がないからできない。

これ、自分自身もよく思うときがあります。

 

でも違うんですよね。

 

お金がないなら、お金をかけずにやる方法を探すだけなんですよね。

 

成功できない人は、できない理由を探す。

成功する人は、できるようにする。

 

成功できない人は、自分の欲求を満たすことを考える。

成功する人は、いつも人を喜ばせている。

 

大事なことを感じさせてくれる、とてもいい時間でした。

 

最高の時間と最高のそばをありがとうございました。

また必ず、食べに行きます!!